Tomo_yoshihara [誰に届くことのない日常]

自分なりの思ったこと。感じたこと。ありのままに。心のままに。

お別れ。

人は皆終わりに向かって歩いている

 

どんなに長い人生だとしても

 

必ず終わりを迎える

 

働いて蓄えて保険をかけて

 

安心を求めて

 

その終わりが訪れるときの

 

不安や悲しみから

 

少しでも逃れられるように

 

その準備をするかのように

 

歩いている。

 

 

お別れの時が来ると

 

当たり前に、いつも目の前にあるはずの

 

人としての末路を考えさせられる。

 

 

たくさんの感謝と

 

たくさんの思い出と

 

涙が溢れて

 

最後の時が訪れると

 

とてつもない絶望を

 

全身で受け止めながら

 

悲しみと後悔に

 

埋め尽くされる

 

 

 

その都度

 

そのたびに

 

日々生きていくなかで

 

何かを変えたいと強く思う

 

何もできない自分をせめたりして。

 

 

でも人間は忘れる生き物だから

 

またすぐに

 

忘れて日常に追いかけられて

 

いるんだろう。

 

 

 

それでもね

 

確かにいま

 

感じていること。

 

 

 

 

 

おばあちゃん。

 

 

 

あなたがいなければ

 

僕はこの世にいなかったということ

 

あたりまえだけど

 

言葉で書くほどに不思議な

 

確かなこと。

 

 

 

自分の父親にとって

 

母親であり、

 

その二人の親子としての歩みがなければ

 

自分の母親に出会うことも

 

僕も姉も妹も

 

存在しなかったということ。

 

 

 

ばーちゃんにとって

 

ろくでもない孫であっただろう

 

ほんとたくさん面倒かけたね。

 

ごめんね。

 

いつもありがとう。

 

 

 

子供の頃

 

毎年、夏休みに会える

 

特別な存在だった。

 

 

 

千葉なんて埼玉から

 

すぐなのに、

 

その頃はとても遠く感じて。

 

だから余計に特別だった。

 

嬉しかった。暑い夏の日でも

 

いつも元気な笑顔で

 

僕らを

 

出迎えてくれた。

 

 

 

毎回ドキドキしていた。

 

学年が上がるたび、毎年

 

なんて言って、挨拶しようか迷っていた。

 

もう敬語で話さなきゃなのか、ちゃんと挨拶できるかって。

 

 

玄関から出てくるばーちゃんは

 

そんな僕の心配をかき消してくれるくらい

 

大きな声で、ぼくら3人の顔を見て

 

とても喜んでくれた。

 

うれしかったよ。

 

 

毎回、お小遣いをくれて

 

5百円玉もらって、駄菓子屋に行こうとすると

 

色のついた駄菓子は買っちゃダメだとか

 

道を渡るとき、車が来るからとか

 

いろいろ細かいところが

 

父親にそっくりで。

 

それもうれしかった。

 

 

みんなで、花札やろうやろうって

 

毎年やり方を忘れてるくせに

 

一日中ずっと僕らを面倒見てくれた。

 

 

ばーちゃん家には、モコという犬がいて

 

僕が行くと、モコもとても喜んでくれて

 

庭で野球ボールで一緒に遊ぶ姿を見て

 

ばーちゃんはすごく嬉しそうに

 

大きな声で僕とモコの名前を呼んでくれた。

 

 

 

いつもしっかりとした言葉で

 

はっきりとした性格で

 

とても知的な人。

 

 

有名なテレビクイズ番組のアタックチャンス

 

優勝して、みんなを鳩屋に招待してくれたり

 

ずっと働いていた千葉のとんでんには

 

もう仕事をやめた後なのに、

 

家族で食べに行くと

 

従業員のみなさん全員が

 

頭を下げて迎えてくれて、お土産まで用意してくれて

 

全員に慕われるすごい人だった。

 

僕らにとって自慢のばーちゃんであり

 

人としてとても尊敬できる祖母でした。

 

 

 

 

先週

 

父親に変わり、病院に一泊した

 

その日、もしかしたら

 

お別れになってしまうかもしれないってくらい

 

血圧も酸素も下がっていて

 

朝までずーっと

 

ばーちゃんの手をとって

 

明日にはみんな駆けつけるから

 

頑張ろうっ。と

 

また夏が来たらみんなで、とんでん行こう。と

 

声をかけると

 

頷きながら、もがきながら

 

ときたま目を開き、ごめんね…と取れる口の動きを見せて

 

僕を気遣いながら、朝までがんばってくれた。

 

次の日は

 

血圧も80くらいまで戻り、

 

みんなが来た頃には

 

兄弟の名前を呼んでくれるくらいまで

 

意識が戻っていたそうで。

 

少し

 

無理に頑張らせてしまったかな。

 

ごめんね。ありがとう。

 

よくがんばってくれたね。

 

 

 

 

それから今日まで

 

とても辛い日々だったろう。

 

でも、その間に

 

いろんな人が訪れてくれて

 

最後まで見届けていた父親

 

とても辛かっただろうけど

 

どこか少し安心している気もする。

 

ほんとにおつかれさま。

 

 

夏。

 

もうばーちゃんもモコもいないけど

 

必ず

 

遊びに行こうと思う。

 

たくさん

 

僕らの思い出と成長が残っている

 

おばあちゃんの家に。

 

とうぶん、涙が止まりそうにない。

 

 

お通夜も告別式も

 

みなさんをお出迎えする受付係なので

 

それくらいは

 

しっかりしたところ、見せないと。

 

がんばるよ。

 

これからも、ずっと忘れない。夏が来れば

 

いつでも会いに行ける。

 

いろんな思い出とともに。

 

ありがとう。おばあちゃん。

 

f:id:matutake19:20160724225118p:image